植物身辺帳

植物身辺帳

種植えて新芽出て伸び葉が茂り蕾が出来てついに花咲く

未来への大分岐、引き続き

資本主義の終わりか、人間の終焉か? 未来への大分岐 (集英社新書)

マルクスガブリエルの「なぜ世界はそんざいしないのか」という本があって、新実在論てどういうこっちゃ、と訝しく思っていたら、こちらの第2部でその件の議論。

曰く、全てを包括する<世界>というのはなくて、他の全てがある。ユニコーンについての映画で観客が、これはロバに角をつけている、それかCGだ、と言っているとしたら変な話で、それはユニコーンなのだ、つまりユニコーンは実在する、という。

たしかに<世界>を想定してしまうことで出てくる言語的不具合はたしかに多く、その概念を捨てられないがゆえのデッドロック必至の議論が多くあるのを眺めると、こうしてアッサリとそういうことなんですよ、と認めて出てくる明確さの数々はかつての繁雑からみて豊穣と思われる。剪定の際に足元を透かして幹を出すような。

ああこれを必要としていたのだ、私は、この15年というもの。

20歳の私に聞かせてやりたい。若い私がそれまでの明確を捨て、繁雑へと歩を進めた気のするあの時のその前に。

脱臼した関節がはまるような議論。